未来の地球のために、世界中の人々が力を合わせているプロジェクト。そのプロジェクトの名前は、SDGs(エスディージーズ)といいます。
SDGsには、17の目標があります。この目標は、世界中の人々が、もっと良い未来をつくるために取り組んでいる大切な目標です。
これらの目標を達成するためには、世界中の人々が協力することが必要で、大人や子供だれもができることから始めることで、素敵な未来を迎えることができます。
SDGsの意味とは?わかりやすく簡単に紹介
SDGsとは、Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ)の略で、日本語では「持続可能な開発目標」といいます。2015年に国連で採択されたもので、世界中の国々が協力して、2030年までに達成するべき17の目標のことを指します。
SDGsの目標は、貧困をなくしたり、飢餓をゼロにしたり、教育をみんなに受けられるようにしたり、環境を守ったりなど、様々な分野があります。
小学生の皆さんも、できることからSDGsに取り組むことができます。
例えば、
- 食べ残しを減らす
- 節水を心がける
- エコバッグを使う
- 地域の掃除に参加する
など、小さなことから始めてみましょう!
SDGsは、未来の地球をより良いものにするための目標です。小学生の皆さんも、一緒にSDGsに取り組んで、未来をより良いものにしていきましょう!
SDGsにおける「持続可能」の意味
私たちが暮らす地球には、たくさんの資源や美しい自然があります。でも、このまま資源を使い続けたり、環境を汚し続けたりすると、地球に住む人や動物、植物が生活できなくなってしまうかもしれません。
そこで、世界中の人々が協力して取り組んでいるのが「SDGs」です。SDGsは「持続可能な開発目標」の略で、地球環境や社会を壊さずに、ずっと未来まで続けられる状態を目指しています。
「持続可能」とは、地球の資源や環境を大切に使うことを意味します。例えば、石油や石炭などの化石燃料は、使いすぎると地球温暖化が進んで、気温が上昇したり、異常気象が増えたりします。そうなると、海面が上昇して沿岸地域が水没したり、干ばつや洪水が増えて食料不足になったりします。
だからこそ、私たちは地球に優しい生活をして、持続可能な社会を作ることが大切です。
参考資料:
- 外務省: 国連持続可能な開発目標(SDGs):
- 国連広報センター: 世界を変えるための17の目標:
SDGsの掲げる17の目標をわかりやすく紹介
未来をより良くするために、世界の人々が協力して取り組むべき目標が「SDGs」です。SDGsは「持続可能な開発目標」の略で、17の大きな目標と169の具体的なターゲットで構成されています。
この17の目標には、貧困や飢餓をなくすこと、すべての人が健康で幸せに暮らせるようにすること、質の高い教育を受けられるようにすること、ジェンダー平等を実現すること、安全な水とトイレを世界中に届けること、クリーンなエネルギーをみんなに届けること、働きがいのある仕事をつくること、産業と技術革新を進めること、人や国の不平等をなくすこと、住み続けられるまちづくりをすること、つくる責任 つかう責任を果たすこと、気候変動に具体的な対策をとること、海の豊かさを守ること、陸の豊かさも守ること、平和と公正をすべての人に実現すること、パートナーシップで目標を達成することなどがあります。
これらの目標は、どれも私たち一人一人にとって大切なことばかりです。世界中の人々が協力して取り組むことで、より良い未来を実現することができます。
1.貧困をなくそう
世界には、十分な食べ物や水、住居、教育、医療などの生活に必要なものが足りない状態にある人がたくさんいます。これを貧困と言います。貧困に苦しんでいる人は、約7億人にもなります。
貧困は、病気、教育の不足、戦争など様々な原因で起こります。貧困に陥ると、学校に通えなかったり、病気になっても治療を受けられなかったり、十分な食事をとることができなくなってしまいます。
SDGsの目標1は、2030年までに世界からあらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせることです。貧困をなくすためには、教育や医療へのアクセスを改善したり、雇用機会を増やしたり、紛争を解決したりする必要があります。
私たちは、貧困をなくすためにできることがたくさんあります。例えば、貧困問題に取り組んでいる団体に寄付したり、フェアトレード商品を買ったり、貧困に関する情報を周りの人に伝えたりすることができます。
貧困をなくすことは、世界の人々全員が幸せに暮らせるようにするための重要な目標です。みんなで協力して、この目標を達成しましょう!
2.飢餓をゼロに
世界には、十分な食べ物がなくてお腹を空かせている人がたくさんいます。食べ物が足りないことで、学校に行けなかったり、病気になりやすくなったりと、つらい思いをしているんです。
SDGsの目標「2飢餓をゼロに」は、そんな人たちが一人でもいなくなるように、世界中の人たちが協力して食べ物や水を十分に届けられるように頑張っている取り組みです。
具体的には、以下の取り組みが行われています。
- 貧しい国の人たちが自分で食べ物を作れるように、農業の技術を教えたり、お金を支援したりする
- 食べ物を無駄にしないように、フードバンクや給食の残食を減らすなどの取り組みをする
- 環境に優しい農業方法を研究して、長く続けられる食料生産を目指す
これらの取り組みを通して、世界中の人たちが食べ物に困らないように、そしてみんなが健康で幸せに暮らせるように、努力しているんです。
3.すべての人に健康と福祉を
世界中の人が健康で幸せに暮らせるようにすることを目指しています。具体的には、病気やケガを防ぐための予防接種や、病気になったときの治療、栄養バランスの良い食事や運動をするためのサポートなど、さまざまな取り組みが行われています。特に、発展途上国では、病気やケガをしても治療を受けられなかったり、栄養不足で健康に育つことができなかったりする子どもたちが多くいます。そのため、これらの国々では、医療施設の整備や保健教育、栄養改善などの活動が積極的に行われています。世界中の人が健康で幸せに暮らせる社会を作るために、私たちもできることから始めてみましょう!
- 病気やケガを防ぐための予防接種を受ける。
- 病気になったら、病院や診療所で治療を受ける。
- 栄養バランスの良い食事を摂る。
- 適度な運動をする。
- 困っている人がいたら、助けてあげる。
SDGsの目標3は、世界中の人が健康で幸せな生活を送れるようにすることを目指しています。私たちもできることから始めて、世界の人々が健康で幸せに暮らせる社会を作りましょう!
4.質の高い教育をみんなに
SDGsの目標4は、「質の高い教育をみんなに」です。これは、みんなが平等に良い教育を受けられるようにするための目標です。
良い教育を受けることで、色々なことを学ぶことができます。算数や国語、理科や社会はもちろん、スポーツや音楽、美術なども学べます。学んだことを活かして、自分の好きな仕事に就いたり、社会に貢献したりすることができます。
でも、世界にはまだ、学校に通えない子どもたちがたくさんいます。貧困や戦争、差別など様々な理由で、教育を受ける機会が奪われているのです。
SDGsは、そんな子どもたちにも教育の機会を届けたいと考えています。学校を建設したり、先生を育てたり、教材を開発したりすることで、みんなが平等に良い教育を受けられるように努力しています。
私たちも、SDGsの目標4を達成するためにできることがあります。例えば、勉強を頑張ったり、困っている人を助けたり、ボランティア活動に参加したりすることができます。
一緒に、みんなが質の高い教育を受けられる世界を目指しましょう!
良い教育を受けることでできること
- 自分の好きな仕事に就くことができる
- 社会に貢献することができる
- 自分の意見を主張することができる
- 自分で問題を解決することができる
- 豊かな人生を送ることができる
SDGsの目標4を達成するためにできること
- 勉強を頑張る
- 困っている人を助ける
- ボランティア活動に参加する
- 募金をする
- 署名活動に参加する
5.ジェンダー平等を実現しよう
世界中の人々が、性別に関わらず、平等に扱われることをジェンダー平等と言います。
SDGsの目標5は、世界中の人たちが、性別に関わらず、平等な権利と機会を持てるようにすることを目指しています。
具体的には、以下のことが大切です。
- 学校に通う権利
- 仕事をする権利
- 政治に参加する権利
- 暴力や差別から守られる権利
世界には、まだ多くの女の子が、教育を受けられなかったり、働くことができなかったり、暴力や差別を受けていたりする人がいます。
ジェンダー平等を実現するためには、女の子も男の子も、みんなが協力することが必要です。例えば、女の子を学校に通わせたり、女の子が好きな仕事を選べるようにしたり、女の子にも政治に参加する機会を与えたりすることで、ジェンダー平等の実現に近づきます。
世界中の人々が、平等に扱われる世界を目指して、一緒に頑張っていきましょう!
6.安全な水とトイレを世界中に
みんなはお水を大切にしているかな? お水を飲むのはもちろん、料理や洗濯、お風呂など、生活する上で欠かせないものだよね。でも、世界にはきれいな水が飲めなくて困っている人がいます。
発展途上国では、汚れた水を飲んだり、不衛生なトイレを使ったりすることで、病気になってしまう人がたくさんいるんだよ。 お腹が痛くなったり、下痢をしたり、時には命を落とすこともあるんです。
SDGsの目標6は、そんな世界の人々に安全な水とトイレを提供することを目指しているんだよ。 きれいな水を飲めて、安心してトイレを使えるようにすることで、病気から身を守り、健康に暮らすことができるようになります。
日本は、きれいな水とトイレが当たり前のようにある国だけど、世界にはそうじゃない国がたくさんあることを知って、、自分たちにできることは何か、考えてみてください。
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
世界中の人が安全で安価なエネルギーを利用できることを目指しています。
具体的には、以下のことが含まれています。
- 再生可能エネルギーの利用を促進する 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、環境に優しいエネルギー源です。SDGsでは、これらのエネルギーの利用を積極的に推進しています。
- エネルギー効率を改善する エネルギーを効率的に使うことで、必要なエネルギーを減らすことができます。SDGsでは、省エネ家電の普及や、エネルギー効率の高い建物を作ることを目指しています。
- エネルギーへの公平なアクセスを確保する 世界にはまだ、電気やガスなどのエネルギーを利用できない人が多くいます。SDGsでは、誰もがエネルギーを利用できる社会を目指しています。
私たち一人ひとりが、省エネを心がけたり、再生可能エネルギーを利用したりすることで、この目標に貢献することができます。
8.働きがいも経済成長も
SDGsの17の目標の8番目は、「働きがいも経済成長も」です。これは、誰もが働きがいのある仕事に就くことができ、経済が発展していくことを目指しています。
世界には、貧困や飢餓、紛争など様々な問題があります。これらの問題を解決するためには、経済発展が必要です。経済が発展すれば、仕事が増え、人々の生活が豊かになります。しかし、経済発展だけを追求すると、環境破壊や格差が広がってしまう可能性があります。そのため、経済成長と同時に、働きがいのある仕事も増やしていくことが大切なのです。
「働きがいも経済成長も」を実現するためには、様々な取り組みが必要です。例えば、
- 労働環境の改善
- 教育への投資
- 起業支援
- イノベーションの推進
などがあります。これらの取り組みによって、誰もが働きがいのある仕事に就くことができ、経済が発展していくことを目指しています。
「働きがいも経済成長も」を実現するためには、一人一人の取り組みも大切です。例えば、
- 勉強を頑張る
- 夢中になれることを探す
- 社会貢献活動に参加する
などがあります。これらの取り組みを通じて、自分自身の働きがいを見つけ、経済の発展に貢献することができます。
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
世界中の人々が、より良い生活を送れるようにするためのさまざまな技術や仕組みを開発することを目指しています。
具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。
- 新しいエネルギー源の開発:地球に優しい太陽光発電や風力発電など、新しいエネルギー源の開発が進められています。
- インフラの整備:道路や橋、通信網など、人々の生活を支えるインフラを整備することで、経済発展を促進します。
- イノベーションの促進:新しい技術やアイデアを積極的に取り入れ、世界の人々の生活をより便利で快適にすることを目指しています。
この目標を達成することで、世界中の人々が、より良い生活を送れるようになることが期待されています。
10.人や国の不平等をなくそう
世の中には、住んでいる国や生まれた環境によって、教育を受けられない人、医療を受けられない人、食べ物が十分にない人など、様々な不平等が存在します。
SDGsの10番目の目標は、「これらの不平等をなくし、誰もが平等に幸せに暮らせる世界をつくる」ことを目指しています。
具体的には、以下の取り組みが行われています。
- 発展途上国への支援: 貧しい国を支援することで、教育や医療、インフラ整備などを進め、人々の生活を向上させる。
- 女性の権利の保護: 女性が教育を受けたり、仕事をする機会を増やすことで、ジェンダー平等を実現する。
- 移民や難民の支援: 紛争や迫害から逃れてきた人々を支援し、安全な生活を送れるようにする。
- 差別や偏見の解消: すべての人が平等に扱われ、差別や偏見のない社会をつくる。
私たち一人一人が、これらの問題について理解し、行動することで、より良い世界の実現に貢献することができます。
小さなことからでも、例えば、発展途上国の子供たちのために募金したり、差別や偏見のない社会をつくるために声を上げたりすることで、世界を変えることができます。
一緒に、人や国の不平等をなくし、誰もが平等に幸せに暮らせる世界をつくりましょう!
11.住み続けられるまちづくりを
住み続けられるまちづくりとは、ずっと安心して安全に暮らせるための街づくりです。例えば、道路や公園を整備して安全な街をつくる、ごみなどを減らしてきれいな街にする、自然環境を守るなど、みんなが快適に暮らせるように様々な工夫をすることが大切です。
住み続けられるまちづくりは、一人一人の行動が大切です。小さなことでも、みんなが協力すれば、ずっと安心して安全に暮らせる街をつくることができます。あなたも住み続けられるまちづくりに参加して、未来の地球を一緒に守りましょう!
12.つくる責任 つかう責任
SDGsの17の目標のうち、「12つくる責任 つかう責任」は、環境に悪影響を与えないようにモノを作り、使うことを目指しています。具体的には、資源を大切に使ったり、リサイクルしたり、環境に優しい製品を選ぶことで、地球環境を守ることができます。
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動は地球温暖化を引き起こし、異常気象や海面上昇など、深刻な問題を引き起こしています。SDGsでは、この気候変動を食い止めるための具体的な対策を掲げています。
まず、二酸化炭素の排出量を削減する必要があります。車ではなく自転車や公共交通機関を利用したり、電気を節約したりすることで、排出量を減らすことができます。
また、森林の保護も重要です。木は二酸化炭素を吸収してくれるので、森林を守ることで地球温暖化の抑制につながります。
さらに、再生可能エネルギーの活用も欠かせません。太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーなので、積極的に利用していく必要があります。
気候変動は人類にとって大きな脅威です。一人ひとりができることから始めて、地球の未来を守りましょう。
14.海の豊かさを守ろう
海の豊かさは、私たち人間にとってもとても大切です。海の魚介類は、私たちの食べ物として欠かせませんし、海は酸素を作り出す役割も果たしています。ところが、近年、海の環境は汚染や乱獲などによって悪化しています。このままでは、海の魚介類が減ってしまったり、海が酸素を作り出せなくなってしまうかもしれません。
そんな事態を防ぐために、私たちにできることはたくさんあります。例えば、
- 魚介類を買うときは、獲りすぎられていない種類を選ぶ
- 海にゴミを捨てない
- 海の環境を守る活動に参加する
などです。小さなことでも、みんなが協力すれば、海の環境は守ることができます。一緒に、海の豊かさを守っていきましょう!
15.陸の豊かさも守ろう
陸地には、私たち人間が生活する場所や、食べ物を育てるための畑、動物が住む森など、たくさんの大切なものがあります。しかし、開発や森林伐採によって、陸地の環境が壊されてしまっています。
陸地の環境が壊されると、洪水や土砂崩れなどの災害が起こりやすくなったり、動物たちが住む場所がなくなったりしてしまいます。また、私たち人間も、きれいな空気や水、食べ物を手に入れることが難しくなってしまいます。
そこで、この目標では、陸地の環境を守るために、森林を守る、砂漠化を防ぐ、生物多様性を守るなどの取り組みを行っています。
陸地の環境を守ることは、私たち人間にとっても、動物たちにとっても、とても大切なことなのです。
16.平和と公正をすべての人に
世界中の人々が仲良く、安心して暮らせるように努力すること。それが、16 平和と公正をすべての人にです。
具体的には、教育を受けられる環境を整えたり、医療を受けられるようにしたり、国同士が協力して助け合ったりすることが挙げられます。
戦争や紛争をなくすために、話し合いをしたり、協力したりすることが大切です。また、国や地域によって、貧しい人と裕福な人の差が大きかったり、差別があったりすることもあります。このような不平等をなくすためにも、みんなで協力して、誰もが幸せに暮らせる世界を作っていくことが必要です。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsの17番目の目標は、「パートナーシップで目標を達成しよう」です。これは、世界中のたくさんの人が協力して、SDGsの17の目標を達成しようということです。
一人一人ができることは限られていますが、みんなで協力すれば、大きな力になります。例えば、学校で環境問題について勉強したり、ボランティア活動に参加したり、開発途上国の子どもたちへの支援をしたりすることができます。
また、企業や政府も、SDGsの達成に向けて協力することができます。例えば、環境に優しい製品を作ったり、開発途上国への支援をしたり、人権を尊重したりすることができます。
世界中の人が協力して、SDGsの17の目標を達成できれば、より良い未来を作ることができます。
<SDGsの達成に向けて協力できること>
- 環境問題について勉強する
- ボランティア活動に参加する
- 開発途上国の子どもたちへの支援をする
- 環境に優しい製品を買う
- 人権を尊重する
まとめ
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」といいます。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、世界中の人々が2030年までに達成すべき17の目標です。
SDGsは、貧困や飢餓、教育、ジェンダー平等、気候変動など、世界が抱える様々な課題を解決するために作られました。これらの課題は、どれも複雑で、1つの国や組織だけでは解決できません。そのため、世界中の人々が協力して取り組むことが必要です。
SDGsは、私たちがより良い未来をつくるための指針です。一人一人ができることから始めて、みんなで協力して、持続可能な世界を実現しましょう。